都立高校入試の倍率・志望校変更の検討について

説明する講師

2024年度都立高校一般入試の倍率が発表されました。

墨田区周辺(旧6学区)で倍率の目立つ学校は、以下の通りです。

高倍率が目立つ学校

上野 1.85倍
城東 1.86倍
深川 2.04倍
江北 1.98倍
小岩 1.90倍

倍率が穏やかな学校

小松川 1.15倍
本所 1.32倍
日本橋(男子) 1.14倍
紅葉川 1.24倍
竹台(男子) 1.03倍

都立入試は倍率によって難易度が大きく変動してしまうので、志望校が高倍率だった場合は志望校変更を検討することも重要です。
内申点と倍率を踏まえた、本番での予想合格点が計算できますので、ご活用ください。

※換算内申点は、実技4教科の成績を倍にして計算した点数です(最大65)。

都立入試は定員が決まっている入試なので、倍率が高いとそれだけで高難易度化してしまい、合格点がかなり上がってしまいます。
都立入試を長年指導してきた感覚からすると、基準通りの点数で合格できるのは1.3~1.4倍程度の倍率のときで、それより倍率が高いと、0.2倍につき20点(内申点と本番のテストを合わせた1000点満点中)程度合格ラインが上がってしまいます。
例えば、今年の本所(女子)の倍率は1.43倍なのでほぼ基準通りの640点程度で合格できると思われますが、ほぼ同レベルの小岩(女子)は2.07倍の高倍率となっており、合格ラインが690点程度に跳ね上がってしまうと思われます。
点数が届きそうにない場合、願書を取り下げて倍率の低い学校に再提出して志望校を変える、というのも賢明な判断です。

模擬テストの結果や自分で都立入試の過去問を解いた点数から、本番で合計何点ぐらい取れそうかを判断して、ご家庭でもよく相談して決定してもらえればと思います。

都立入試の問題は、間違えた問題を次は絶対に間違えないようよく復習して、弱点を補強しながら練習を繰り返していけば、頑張れば頑張るほど点数を伸ばしていけるテストです。残り1週間あまりですが、最後まで頑張った生徒は必ず伸びます。
第一志望を貫く場合も、志望校を変更する場合も、最後までしっかり頑張ってください。応援しています。

願書取り下げと再提出

2/13(月)

① 「志願変更願」に必要事項を記入し、中学校の学校長の公印をもらう。

出願した高校に直接「志願変更願」を持参する。その際、学生証などの身分証明書が必要。

出願した書類を受け取る。

再提出先の都立高校出願サイトへ登録する。

2/14(火)

出願書類を再提出先の高校へ直接持参する。

受験サイト上で受験票が交付されるので、印刷する。

都立志望校を変更する際の手続き
※ 中学校によって対応が違うこともあり得るので、必ず学校の先生に確認してください。

志望校の倍率が非常に高かったり、思うように点数が取れず、目標点に達することが難しそうな場合は、願書を差し替えて違う高校に再出願することを検討するのも、賢明な判断です。

ただし、その場合注意が必要で、現状都立入試の出願方法は中途半端にオンライン化しているため、数年前までと比べて逆にややこしくなってしまっています。
しかも、日程的にも若干無理があり、余裕がありません。
願書差し替えを考えている場合は、2/10(金)のうちに学校の先生に伝えておいた方が良いでしょう。(土日は学校の先生は対応してくれない可能性があります)

週明けの2/13(月)が願書取り下げ日となっていますが、「志願変更願」に記入して学校長の公印をもらい、一度出願した高校に直接持参し(学生証などの身分証が必要)、提出した書類を受け取り、再提出先の都立高校出願サイトに登録する、というのをこの日のうちに済ませなければなりません。
そして、翌2/14(火)に出願書類を直接再提出する高校へ持参し、受験サイト上で受験票を交付してもらいます。

このように、オンライン上の手続きと直接書類を持参する手続きが混在しており、複雑で日程的に無理のあるシステムになってしまっています。
特に2/13(月)にやらなければならない手続きが複雑でハードスケジュールになるので、保護者の方は有給などを使ってお子さんの願書取り下げに付き添ってあげた方が良いかと思います。

来年以降改善してもらいたいところです。